熱海温泉誌

熱海市〔出版文化社〕、2017年/共編著

書籍概要

熱海温泉の成り立ち、歴史、文化、観光、人、都市形成を5つの大きな時代区分のもとテーマ別の読み物として紹介する、新しい自治体史の試み。
中世史・近世史・近代史、文学、考古学、経済史、都市史・建築史、温泉文化史、観光地理学、温泉医学、地球物理学など各分野の専門家・研究者等総勢27名が執筆。温泉に特化した学際論集としても貴重。
A4判並製 オールカラー、全384頁。
(計7本の論考・コラムの執筆、及び近世編・近代編の編集を担当)


目次抜粋


序  「あたみ」の黎明期から伊豆山・熱海郷の温泉時代へ


中世  走湯(はしりゆ)と熱海郷に広がる温泉場の形成

「中世社会における『熱海』」「温泉の五山文学」「戦国時代の熱海」ほか

近世 大湯をめぐる社会・空間・文化

「近世熱海村の社会と温泉」「江戸紀行が描く熱海」「温泉番付にみる熱海温泉」ほか

近代 温泉観光地としての開発と発展

「明治・大正期における湯戸・湯株・大湯の変容」「文学が映す熱海の近代」「近代の熱海と軍隊」「名別荘建築を訪ねて」「外国人が見た熱海の温泉」ほか

戦後 繁栄を支えた人・もの・組織

「熱海の旅館経営を支えた女性たち」「熱海芸妓の歴史」「熱海温泉の生活インフラ整備」「熱海温泉郷としての発展とその展開」ほか

通史 熱海の温泉 再発見―資源・効果・集客

「地球科学的にみた熱海温泉」「熱海の温泉資源の経年変化について」「温泉観光都市・熱海の地域変化と課題」ほか

資料編

温泉規則類/統計/資料紹介(熱海の古絵図一覧など)/年表